ペットのうさぎの健康は、その食事と環境に大きく左右されます。うさぎに何を食べさせれば良いのかは、飼い主にとって大きな関心のひとつでしょう。
うさぎは草食動物なので、さまざまな植物や果物、野菜を食べることができます。
結論から言うと、うさぎには、セロリを与えても良いです。
セロリの栄養素
セロリは広く出回っており、カロリーは少なく、ビタミンやミネラル豊富です。体内の不要なナトリウムを排出し、血圧の上昇を抑えてくれる効果もあります。
アメリカ国立癌研究所（NCI）が実施した「デザイナーフーズ」プロジェクトでは、がん予防の可能性のある食品の上位に入っています。
また、水分含有量が高く、うさぎはセロリから水分を補給することもできます。
うっ滞などで水を飲みづらくなってしまったとき、セロリから水分を摂ることができるでしょう。
セロリをどうやってうさぎに与えるか
セロリは葉も茎も与えることができます。
ただし、茎に関しては食べやすいように一口サイズにカットしてあげるとよいでしょう（セロリの茎は糸状になっているため、窒息の危険がある）。
茎も食べて問題ありませんが、うさぎにとってはあまり美味しくないようです。
セロリを乾燥させるのもいいでしょう。
葉を洗ってから、お互いに重ならないように並べ、自然乾燥させます。
5日後にはうさぎがたべられる乾燥セロリになっているはずです。
セロリについている農薬が心配かもしれません。
その場合、重曹を混ぜた水をボウルに入れ、そこに2分ほど
浸してからセロリをやさしくこすり洗いしたあと、しっかりと水道水で洗い流します。
うさぎには、どのくらいセロリをあげれば良いか
うさぎの食事は、そのほとんど（8割）を牧草にすることが大前提です。
セロリは牧草ではないので、いくら栄養価が高いとはいえ、あげすぎには注意が必要です。毎日ではなく、1 日おきにあげるという方法もいいでしょう。
初めてのセロリ
初めてうさぎにセロリを与えるときは、ほんの少量から試してみましょう。
食べさせたあと、ゆるい便が出ていないか注意が必要です。様子をみて、便がすぐに元に戻るようなら、あげても大丈夫でしょう（その場合も、少しずつです）。
しかし、もし下痢の症状が続く場合、セロリを与えるのを中止するべきです。
赤ちゃんうさぎを世話する場合（そんな機会はあまりないかもしれませんが）、
セロリは与えない方が良いです。
基本的に赤ちゃんうさぎは生後 7 週目までは母乳を飲んでおり、それから徐々に新しい食べ物に対応するように消化器官が成長していきます。
牧草中心で
以上のことから、セロリは栄養価が高く、うさぎにとって与えてもよい野菜だというのがわかります。
ただし、うさぎの主食はあくまで牧草ということを忘れないでください。
その基本原則を守ったうえ上手に与えるのであれば、セロリをうさぎの健康の一助となることでしょう。